暮らしの風景は、
日々の所作や物の在り方によって形づくられていきます。
たとえばリビングの造作収納は、
あえて「見せる」ことで空間にリズムを与え、
日々の暮らしを少し豊かに映し出します。
一方で水まわりの収納は、
日常感を「隠す」ことで心地よい清潔さを保ち、
安心感を与えてくれます。
そのどちらを選ぶにしても、
前提として「デザインが美しくあること」が条件です。
形や素材が整えられているからこそ、
「隠す」ことがすっきりとした安らぎにつながり、
「見せる」ことが空間を彩る役割を担います。
大切なのは、「隠す」か「見せる」かの選択そのものではなく、
その先にある暮らしの心地よさです。
収納が建築の一部として設計されているからこそ、
自然に整い、住む人の振る舞いまでもやわらかく導いてくれる。
収納はただの箱ではなく、暮らしの質を支えるための静かな仕掛け。
kisetsuは、そんな空間を豊かにする日常を
描いていきたいと考えています。