物には必ず、陰と陽、光と影、明と暗がある。
どちらか一方が欠けても、もう一方は存在しない。
そのバランスの中に、ものの輪郭や奥行きが生まれていく。
kisetsuの家づくりもまた、その考えの上にあります。
明るさだけを求めるのではなく、
影の存在があってこそ感じられる、
やわらかな光を大切にしています。
壁や天井の仕上げ、窓の角度、軒の深さ──
その一つひとつが、光と影の調和を整えるための設計となります。
陰影が空間に深みを与え、
時間の流れをゆっくりと感じさせてくれる。
派手さではなく、静かな奥行き。
光と影、陰と陽が空間に重なることで
建築の表情にも、人の心にも通じる奥深さが生まれます。