家づくりを考えるとき、
図面や仕様よりも先にあるのは、
その人が大切にしている“思想”のようなものだと思います。
「どんな暮らしがしたいですか?」
と尋ねても、すぐに答えが出てくる方は多くありません。
けれど、何気ない会話の中で、
言葉にならない価値観がふと見えてくる瞬間があります。
朝は静かに過ごしたい…
家族の気配を感じていたい…
庭の緑があると落ち着く…とか。
kisetsuの家づくりは、
対話を重ねながら少しずつ輪郭を整えていく時間でもあります。
最初はぼんやりしていた想いが、
やりとりを通してゆっくり形になっていく。
その過程こそが、
住む人らしい家に近づくための大切な道のりだと思うのです。
どんな家をつくるかより、
どんな思想と暮らしたいかを見つけること。
その手助けができることが、
私たちの役割なのかもしれません。