豊かさをそっと引き出す、引き算のデザイン2025.12.08

家づくりでは、つい“足すことで良くしよう”と考えてしまいがちです。
けれど本当に心地よい空間は、むしろ余白の中に生まれます。

「余計な要素を重ねず、本質だけを丁寧に残す」という姿勢。
凹凸を抑え、ラインを揃え、面を静かに整える。

引き算は「何も飾らない」ことではありません。
必要なものを見極め、それ以外を潔くそぎ落とすことで、
光・風・緑・素材感といった“環境の豊かさ”が
自然と立ち上がってくる。

こうした設計は派手さはありませんが、
年月を重ねても飽きることのない佇まいへとつながります。
控えめなようでいて、奥に芯のあるデザイン。
引き算はkisetsuの家の静かな強さを形づくる
大切な技術と思想です。