家づくりの途中で、人はふとした瞬間に心を動かされます。
何気ない窓からの景色や、
影の落ち方、
シームレスに続く天井のライン——
説明できないけれど「いい」と感じる場面が必ずあります。
その小さな反応こそ、暮らしの本質につながる大切な手がかりです。
なぜ心が動いたのかを一緒に辿っていくと、
“どんな時間を大切にしたいのか”
“どんな場所に安心を感じるのか”
その人らしい答えが静かに見えてきます。
そして、心が動いた理由が見つかったとき、
それはもう単なる好みではなく、
未来の暮らしを形づくる確かな指針になります。
家づくりとは、その瞬間を見逃さず、
そっとすくい上げていく作業なのかもしれません。