家の外観には、
暮らしの姿勢のようなものがあらわれます。
kisetsuは、必要以上に主張しない佇まいを大切にしています。
けれど、控えめであることと、存在感がないことは違います。
軒の出、屋根の角度、窓の配置。
その一本一本の線を丁寧に追及していく先には、
派手さがなくても凛とした佇まいが存在します。
その家だけが持つ“芯の強さ”はにじむものです。
道ゆく人に誇示するためではなく、
暮らす人の内側にしっくりと馴染むこと。
そのうえで、季節や風景の中に美しく溶け込むこと。
威張らないけれど、確かな意思を持つ外観。
それは、住む人の品のよさをそっと映す鏡のようでもあります。