空間の印象は、使われている素材の良し悪しだけでは決まりません。
実は、その素材をどう納めているか――
線の整え方によって、見え方は大きく変わります。
壁と天井の取り合い、
異なる仕上げが切り替わる部分、
開口まわりのライン。
こうした場所で線がそろっているかどうかによって、
空間のノイズは大きく減らすことができます。
素材同士の関係性や厚みのバランスを丁寧に調整することで、
それぞれの存在感が過度に主張することなく、
空間全体として自然にまとまっていきます。
どこか一か所が目立つのではなく、
全体が静かに整って見える状態を目指しています。
目立つ部分ではないけれど、無意識に感じ取られている線のそろい方。
こうした細部の積み重ねが、主張しすぎないのに質の高い空間を支えています。