設計の仕事というと、
図面や仕様を整えることだと捉えられることがあります。
けれど実際には、
線を引く前の時間のほうが、はるかに重要です。
どんな家を探しているのか。
どこに心地よさを感じるのか。
どんな時間を大切にしたいのか。
それらを丁寧に整理し、
言葉になっていない感覚までくみ取ること。
設計とは、要望をそのまま形にする作業ではなく、
考えを整え、優先順位を見極める仕事でもあります。
空間の質は、図面が完成した瞬間に生まれるのではなく、
その前の対話の中で、すでに方向づけられています。
だからこそ私たちは、
線を引く前の時間を、何より大切にしています。