空間を整えるとき、
素材を増やせば、華やかになります。
照明を足せば、印象は強くなります。
形に変化を与えれば、視線は引きつけられます。
けれど、それらは必ずしも
空間の質を高めるとは限りません。
情報が多いほど、
人は無意識のうちに疲れていきます。
だからこそ、私たちは抑えます。
面の構成を整理し、
素材を絞り、
光を主張させない。
そうして生まれるのは、
強く訴えないけれど、長く心地よい空間です。
足さないことは、
消極的な選択ではありません。
空間の本質を信じる、
積極的な決断だと考えています。