空間の密度は、広さだけで決まるものではありません。
その印象を左右しているのは、視線の抜け方です。
たとえばリビングから中庭を見るとき。
視線が遠くまで抜けすぎると、開放的である反面、どこか落ち着きにくい。
かといって、すぐ目の前に壁が立ち上がれば、安心感はあっても圧迫感が生まれます。
kisetsuの中庭は、視線を完全に解放するのではなく、
程よい距離で受け止める奥行きを大切にしています。
抜き過ぎない。
詰め過ぎない。
視線がゆるやかに止まり、空間の中で行き場を持つことで、
広さ以上の落ち着きが生まれます。
密度とは、要素の量ではなく、
視線と距離感の整え方なのだと考えています。